松浦晃一郎前ユネスコ事務局長からの書簡(抜粋)


 本紙2009年9月号掲載の「ユネスコ松浦改革を問う」で論難された松浦晃一郎前ユネスコ事務局長より、記事内容に対する抗議が寄せられた。25カ国のユネスコ大使が同氏への支持を表明した。[フランス語版編集部]

 (・・・)この点に関しては二つの例を挙げておく。私が『ル・クーリエ・ド・リュネスコ』の停刊を指示したのは、赤字額が500万ドルを超えていたという財政上のやむをえない事情による。私は資金提供の要請を行ったが、販売部数と読者数の激減による赤字を部分的にでも補填しようという出資国は現れなかった。付け加えれば、私は当時『クーリエ』の電子版を6カ国語で刊行する決定を下した。電子版は特に若い読者の間で伸長を見た。閲覧数は年間約7万7000件、登録者数は3万人以上と推定される。

 もう一つの例は、私の事務局長選出にあたりササカワ・ファウンデーションからの支援があったと称するくだりである。この主張は、フランスの大学人が作った小冊子を元にしているが、まったくの事実無根である。この小冊子の筆者たちは現在、笹川日仏財団から提訴されている。

 最後に付言しておくと、この記事が大幅に依拠し、また典拠として明示している匿名文書に関しては、フランス警察当局が捜査中である。この点に関しては、私が昨年11月3日にユネスコ職員の前で行った演説を参照されたい。

(2010年1月号、和訳は2010年1月26日にアップロード)